香港在住なんちゃって帰国子女のブログ

日本に対する大きな愛情と多少の苦手意識を胸に、魑魅魍魎の香港ライフをサバイブ中。

香港で引っ越し!

さてさて、ここ2週間は家の引っ越しでてんやわんやしておりました。
日本と違ってやはり一筋縄ではいかないのが香港の引っ越し。私たちの経験を記録します。

今のアパートの契約形態をチェック
まず何が大変だったかというと、現在の自宅の契約形態。香港の賃貸契約は基本2年契約、1年目FIX(解約不可)、2年目は1ヶ月前の通知で解約可。私たちの場合、もともと旦那が一人暮らししていたところに結婚を機に私も住み始めて、妊娠して、契約5年目での引っ越しとなりました。2年契約ということは、奇数の年は1年間解約不可。。そう、解約する場合は残存期間の賃料をペナルティとしてオーナーに支払う必要があるのです。5年目の契約が8月末まで残っている私たち、つまり出産予定月の2ヶ月後。今のアパートはもともと旦那が一人暮らししていたので、狭すぎて3人での生活はとても無理。うちの母親も1ヶ月手伝いにきてくれるし・・どうしても出産前には引っ越しをする必要がありました。

ペナルティの支払いを避けるには、後継テナントを自分たちで探して、オーナーさんと交渉するというのが一つの手のようです。なので私たちも地味に2月くらいから、引っ越しを検討している友達を探しはじめていました。

結局、ラッキーなことにルームシェアをしていたんだけどやはり一人暮らしがしたい、1ヶ月の解約予告ですぐ引っ越せる!という日本人女子の友達がみつかりました★もともと今のアパートのオーナーは私たちが日本人でアパートの使い方が香港人や西洋人と比べて飛躍的にキレイ、という理由でかなりリーズナブルなお値段で住まわせてもらっていました。オーナーは空室期間の回避と日本人のテナント、友達は安い賃料、私たちはペナルティの支払い回避とみんなのニーズがぴっちり合って、こちらはとりあえず一件落着。ただ、名義変更をするかどうか、デポジットの返還時期、原状回復をどこまでするか、家具はどこまで残すのか・・等、細かな打ち合わせが残っています。

あと、ポイントは後継テナントを見つけてからオーナーに解約することを伝える!そっちの方が断然スムーズです。あとは「やっぱやーめた!」とハシゴを外さない、信用できる友達。後継テナントが見つかったー!と思ってオーナーに解約する意向を伝えても、やっぱり借りないってなってしまうとペナルティは支払わなければいけない、且つ解約予告をしてしまったからには追い出されてしまう可能性もあるからです。

新居探し
現在のアパート解約の目途が立ったところで、新居探しを同時並行。まずは大方希望するエリアを2人で話し合いました。当初の条件としては

  • 日本の食品やベビー用品が買える大型のAEONがあるエリア。
  • 通勤時間に時間がかかりすぎないところ。
  • 賃料がそこそこリーズナブルなところ。

ざっくりこんな感じだったと記憶しています。そこで候補に挙がったエリアはホンハム(Hung Hom)、もしくはタイクー(Tai Koo)。両方ともエリアの雰囲気は似ていて、駅の周辺に住宅タワーとショッピングモールがあって、生活しやすいかんじ。

タイクー(Tai Koo)の場合
香港サイド。Island Line1本でセントラルやコーズウェイベイまで行けます。

所感。
感想としては、物件が古くてローカル感がハンパない割に、そんなに安くない。香港の東側は特に湿度が高いと聞いたことがあり、そのせいかかなりの確率で壁にカビが生えていました・・涙

ホンハム(Hung Hom)の場合
カウルーンサイド。香港の南北を結ぶTsuen Wan LineのTSTから紫の線に乗り換えて1本。タイクーと同じく日本人が多いエリアと言われているのですが、香港サイドで働く私たちとしてはちょっと不便。

所感。
物件はそこそこキレイでクラブハウス(ジムとかテニスコートとか)ついてて結構良かったのですが、多分中国から香港島まで繋がっている太い道路が通っているので、結構空気が悪かったのが残念でした。中国経済の悪化を受けて不動産マーケットも値段が下がってきているという情報を鵜呑みにして、なにかしら見つかるよね~と気楽に構えていた私たち。意外と気に入る物件がない、そしてそんなに安くもない、ということが分かり、この辺からちょっと焦ってきました。

TKOはどうだろう
距離の条件に目をつぶり、Tseung Kwan Oという、カウルーンサイドのかなり東の端の方も探すことにしました。新しい開発が進んでいて、物件もリーズナブルでキレイ、ホンハムやタイクーのように駅周辺に住宅、ショッピングモール、AEONが揃っている!というエリアです。

所感。
物件は悪くはないけどずば抜けて良くもない・・という印象でした。新築だろうと内装がキレイかどうかは物件によるんだなと実感。。清潔さを求めるのであれば、自分たちの目で確認しないとやっぱりだめですね。平日の夜の内見だったので、見終わった後は二人ともぐったり。帰りも香港島のションワン(Sheung Wan)まで約45分・・疲れていたせいか、TKOは完全に遠い!という印象になってしまいました。

そういえば家の周辺を見ていない

さてこれからどうしていこうか・・と考えた時に、「ダメ元で家の近所見てみる?」ということになりました。うちは上環(Sheung Wan)という比較的日本人が少なく西洋人が多いエリアに住んでいて彼ら好みのカフェやバーが多く、どちらかというと単身者または子供のいない夫婦エリア、という位置づけです。エージェントに上環あたりでお願いし、待ち合わせ当日「今日は見られる物件が少なくて、しかも1件既に決まってしまって・・・他のエリアも用意したので、この後見に行きませんか?」と既に上環は可能性なし、みたいな雰囲気を醸し出すエージェント。。
あまり期待をせずに1件目を内覧したのですが、珍しくオーナーが迎え入れてくれました。(通常はエージェントが部屋の鍵を持っていて、勝手に?入って内覧するのが一般的)そして一言、「あっ、靴は脱いでください!」

今までそんなことを言われたことがなく、「あら!ここのオーナーさんは家をキレイにしているっぽい!」と直ぐに感じました。物件自体は新しい訳ではないですが、清潔に保たれている上に、結構テナントを選ぶオーナーさんみたいで、前に住んでいたのは西洋人だったそう。英語は話せないですが物静かで、エージェントを通していろいろな質問に丁寧に答えてくれました。

その日は他のエリアも何件か見に行ったのですが、やはり上環の物件が好印象。新たな家具を自分たちで買う代わりに賃料を安くしてもらい、なんとその日のうちに仮契約が完了したのでした。さすが香港、何事も早い!唯一のマイナスポイントはAEONが無いこと。でもまぁ馴染みのあるエリアなので、無問題!

そして本日デポジットと仲介手数料を払って引き渡しなのです。今週来週はドタバタの引っ越しになりそう~。引っ越し頑張って、早く落ち着きたい。